自慢話は聞く人による

世に「病気自慢」「貧乏自慢」という言葉がある。
こういう言葉は日本以外にはないんじゃないかな。
病気や貧乏さえ自慢になってしまう。
人の話で一番いやなのが自慢らしいので、
うかうか病気や貧乏の話もできない昨今です。
でもこうした話を自慢ととらえられてしまうのは、
その人がいま病気や貧乏じゃないからでしょう。
病気や貧乏を克服した話だから自慢に聞こえる人もいる。
私の場合、病気はともかく、貧乏の話を聞くのは大好きです。
特に学生時代の貧乏の話なんかみんなおもしろいですからね。
でもそれさえも自慢と受け取る人がいるのです。
病気や貧乏も自慢の種になるなら、他にも失恋自慢とか、不幸自慢
なんかも聞く人の精神状態によってはあるかもしれない。
いずれにせよ、自慢話は聞く人の精神状態によって
自慢にもなり、自慢でなくなりもするのではないでしょうか。
何かにつけ人の話が自慢に聞こえるようになったら、
自分の精神状態を客観的に見つめることが必要かもしれない。