子どもにやってほしいこと

私が15年間、野球をやっていたことを知る人は、
「子どもとキャッチボールやりたんじゃないですか」
「男の子に野球やらせたいですか」と訊いてくる。
男でも女でも、やらせたいのは団体で何かひとつの目標に
向かってやることです。
ボーイスカウトガールスカウトなんかもいいですが、
体も同時に鍛えられる団体スポーツがいいですね。
団体スポーツをやればすべてを学べる。
努力すること、他者と協調すること、意見調整すること、
役割分担すること、力を合わせること、達成感を得ること、
誰もやりたくないけれど、誰かがやらなければならないことを
できるようになる。
前回はどうだったかを思い出すから記憶力がよくなるし、
ゲームで次の展開を予想するから先を読む力がつく。
戦略を考え、どうやって勝つか戦術を練ることで、
計画性も身につく。
先輩後輩とのやりとりのなかから、コミュニケーションの方法を学ぶ。
自分の個性をチームにどのように生かせるか、そのためにどんな
努力をしなければならないかを考えることは、就職したり、
社会で活動するときにそのまま役立つ。
吹奏楽とか合唱なんかもいいですね。
とにかく、大勢の人と目的を共有し、協力して何かを達成する
経験をしてほしい。
そういうものの魅力を伝えるのも親の務めかなと思います。