たのしい出来事のプレゼント

2歳の娘の日中の様子を奥さんから報告され、爆笑することがある。
まずは変なCM歌ばかり覚える。
誰もが耳につくような印象的な曲より、商品名にちょっと節を
つけただけのようなフレーズを歌ったりする。
変に神経質な一面もある。
ご飯はボロボロとおとしても平気なのに髪の毛は気になるご様子で
落ちているのを見つけて拾い上げて見せてくれる。
産院では医師が妊婦を診ているあいだ退屈しないようにと
子どもが好きそうなキャラクターのシールをくれるのだが、
それに味をしめた娘は行く度に「シール?」とか、
「シールあるかなあ?」ととぼけた様子で、本人(医師)を
目の前にさりげなくアピールしたりする。
こんなふうなので、恥ずかしいこともあるけれど、
たのしい出来事をプレゼントしてくれる。


子どもというのは、明らかに親の影響で「そうなっている」んだろうなあ
と思える面と、そうでない面がある。
「そうでない」面は彼女自身が自分の世界をつくっていると
いうことなのだろうと思う。
どんなに親が道を指し示してもまったくそのとおりには育たない。
人間はそんな単純な動物ではないと思う。しかし、まったくそのとおりに
は育たないけど、それほど大きくそれることもないと思う。
早期教育が流行だけど、うちはそれらしいことをやっていません。
本人のペースでゆっくり成長してくれればいいと思っています。