「Mr.&Mrs.スミス」

ここまで荒唐無稽、ご都合主義をあからさまに
やってくれるとかえってスッキリする。
リアルは追求しないという潔さが心地よい。
けっこう楽しめる作品ですよ、これ。
中途半端にリアル、中途半端に荒唐無稽っていうのが
いちばんいただけない。
ただ、こういう映画はブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー
という2大スターありきだということもまた確か。
荒唐無稽、ご都合主義に徹しきれる、
あっけらかんとしたスター性が必要だ。
これが3流スターだとただのB級映画になってしまう。
惜しむらくは、結婚したあとお互いが殺し屋だったことを知って
殺し合う場面やそのあと協力する場面で、
お互いの殺しのテクニック(それも特徴的な)が見られなかったこと。
ただ、銃をぶっ放すだけだったのがおそまつ。
夫婦に隠し事やウソはつきものだけど、これは究極のウソでした。
知らぬが仏という、いい言葉が日本にはあるのを思い出した映画でした。