「ウォーロード」

ジェット・リーアンディ・ラウ金城武といった
アジアの3大スターとも言える面々をズラリと配したのに
全然話題にならなかった映画ですね。
三国志というバックがあるレッドクリフに比べて、
清朝末期、太平天国の乱の時代という、日本人にとっては
ピンとこない背景である。
ハッキリ言えば、なじみが薄い。
しかし、中国史上最も多くの犠牲者を出したとされる戦争だった。
そういうわけだから、人がもうめったやたらに死ぬ。
たぶん、映画史上最も人が撃たれ、切られ、矢を射抜かれ、
死んだ作品だと思う。辛らつな映像表現もある。
残忍な映像を見せないで、こんなむごいことが本当に起こったのだと
観客に思わせるのが映画の手法であるはずなのに、
私にはあまり受け入れられない表現方法だった。
ジェット・リー以外は好きな俳優が出ていたのでもう少し楽しめる
かと思ったけれど、どうも最近の私は映画を楽しめるような
状況にないのかもしれないと思ったりした。