「お金の使い方」がわからない 

節約を心がけている反面、お金の使い方は
「本当にこれでいいのか」と悩みます。
日本は本格的にデフレ局面に入ってきました。
たぶん前回の2000年台前半に経験したデフレよりもひどいものに
なるのではないかという憶測がなされています。
なんでもできるだけ安くものを買うように心がけていますが、
それを全員がやると、経済成長できなくなります。
自分が安いものだけ買うということは、
自分の給料も安くなることを受け入れるということです。
やれジーンズが1000円以下だ、プライベートブランドだのの陰には
「泣かされている下請け業者」がいることを忘れてはいけない。
日本の縫製工場で働いている中国人女性が、
「私たちは時給300円で働かせている」と訴えていたが、
ああいう人たちからの搾取の上に、いまの低価格が実現できている
ことを忘れてはいけない。
低価格品のすべてがそうだとは言わないが、
強い立場のものが弱い立場のものにコストカットを強要している
商品もけっこう多い。
私たちはそういう安い買いものをすることで、
搾取の片棒を担いでいることになるのかもしれない。
ただ、だからといって何も考えずに消費行動をするわけにもいかない。
同時に搾取の現実があることは知っておかなければならないでしょう。
もろもろ含めて、「何に対してお金を払うのか」を
今一度考えるべきときなんじゃないでしょうか。
私自身、悩んでいる最中で答えは出ませんが、
関心と知識を持ち、なんらかの行動指針を持ちたいものです。