メモリー・キーパーの娘

子どもができたと知って数日後、なんとなくタイトルに
惹かれて観た映画だったが、自分の身に置き換えて
考えさせられた。(以下、ネタバレあり)
なにしろダウン症の子が生まれたことを知った親が
施設に子をあずけ、家族には死産だとウソをついたのだから。
医者と若い妻のもとに双子が宿る。
ある吹雪の夜に妻は産気づく。
その一方の子がダウン症だとすぐに医者である夫は気づく。
夫である医者は看護婦に施設に預けるように頼むのだが、
施設の惨状を知った看護婦は自分で育てる決心をする。
途中で立ち寄ったコンビニで子どもに必要なものを買い込んで
車に戻るとガス欠でエンジンは止まってしまった。
こんな吹雪の夜にどうすればいいのか・・・・・・
そんなとき心優しきトラック運転手に助けられる。
その後、看護婦はそのトラック運転手と一緒にダウン症児を
育てていく。
医者は捨てた子のことが忘れられず、妻も同じだった。


・・・というようなストーリーだ。
ダウン症児はある一定の確率で生まれるという。
誰にでも起こることなのだ。
そういうとき、親としてどんな行動が取れるか。
私なんか想像もできません。
それぞれの登場人物たちの苦悩が伝わってくる。
つらい話なんだけど、救われるのはダウン症児がしっかり生きていて、
それにとても笑顔がいいから。
ラストシーンは救いのあるものに仕上がっていて、
鑑賞後の後味をとてもいいものにしていた。