「政権選択選挙」ってナニ?

選挙戦が本番になってきて、争点として「政権選択選挙」などという
言葉がメディアで踊っている。
NHKでさえ、その調子だ。
争点で「政権選択」ってどうなん?
こういう言い方は政権交代が確実だからこそ出てくる逆説だ。
これまでにコロコロと政権が代わっていたらこんな言い方はしない。
自民も民主も政権が代わるのが前提のような話しっぷりだ。
はっきりいって、国民は政権をどの政党が取ろうが関係なくて、
世の中が明るくなる政治をやってくれれば、なんでもいいのですよ。
自民、民主の事実上の一騎打ちとなる小選挙区が当初より増えており、
民主が大幅に過半数を超す議席を獲得することが現実味を帯びてきた。


ともかく、選挙になると「国が何をしてくれるか」という視点ばかりで
見てしまうけど、国にやってもらうことばかり考えていてはいけない。
日本人って、支配される対象が国王、天皇、幕府、政府というふうに
いろいろと代わっただけで、支配されることには変わりがない。
だから、いつまでたっても「ちょうだい、ちょうだい」ばっかりだ。
いつでも、調子がいいときは「自分の努力」で、
調子が悪いときは「お上のせい」でやってきた。
本当は、選挙が終わったあとのほうが大切で、
自分が世の中に何ができるかを考えるほうが、
どの政党、候補者に入れるかより真剣に考えないといけないはず。
いつまでも国にやってもらうことばかりのぞまない人間でありたい。