エコひいきはダメ

15兆円規模の追加景気対策案が成立するようです。
これで国家予算は100兆円規模になりました。
その追加経済対策には、エコカーを買ったら補助しますとか、
贈与税を500万円まで免除しますとか。
エコ家電を買ったらポイントをつけますというのがある。
他にも未就学3年前までの児童に対して年間3万6000円を
援助するというのもあるのですが、どうもある一定の業界ばかり
優遇している感じがする。
自動車と電気と住宅(不動産・建設)。
こういう業界団体は政治団体への献金も多い。
エコとかいうなら、出版業界も援助してほしいよ。
なにしろエコとか環境関係の本を出して、それを人が読めば、
地球に優しい環境に近づくはずなんだから。
エコって、えこひいきのエコなんじゃないかって勘ぐりたくなる。
ところで、この経済対策のお金は赤字国債でまかなう。
それは将来的にいつかどこかで誰かが支払わなければならない。
近い将来に消費税は必ず上がる。
「100年に一度の金融危機」と煽られ、財政出動は既定路線に
なってしまい、誰も反論できない状況になっている。
景気が浮上してから消費税を上げるのか。
いつ景気が浮上するのか。
いつまでも消費税を上げないとどうなるのか。
先日、ある政治家たちのパーティーに出席したところ、
高齢のある政治家が、
「国家はじまって以来の国家予算100兆円!」といってはしゃいでいた。
「その借金の尻拭いをしなければいけないとき、
あんたらはほとんど死んでるんだから気楽なもんだわな」と
私は思わず、呟いてしまった。
ともかく、これで少しでも景気が上向くことを祈るばかりであります。