春の庭園解放

昨年も行った、国分寺にある日立中央研究所の庭園解放に
今年も4月5日に行ってきました。
春と秋に1日ずつだけ解放されるのですが、今年は陽気も手伝って
相当な人出でしたね。桜も満開で、花見を兼ねた人も多かったのでしょう。
ここには多摩川に注ぐ野川の源流のひとつとなっている湧水があります。
国分寺崖線という崖から地層の圧力によって水がしみだしているという
ことだと思いますが、とてもきれいな水でした。
去年に行ったときには、御衣黄という桜が満開でしたが、
この桜は4月中旬に咲くため、今年はまだつぼみでした。
御衣黄は花弁のなかに葉緑体クロロフィル)があるので、
黄緑の花びらをつけるのです。また、来年に期待しましょう。
いろんな出店などのテントが出ていたのですが、その中のひとつを
見ていると、日立中央研究所のアマチュア無線クラブの方に
声をかけられ、同じ木の実を2つ手渡されました。
「これは何の実ですか?」と聞いても、
「それは教えちゃいけないことになっている。調べてみてください」
というのである。
ヒントは江戸時代に石鹸として使われていた、というものでした。
さっそく帰って調べてみると、
ムクロジという植物の実であることがわかりました。
ムクロジの実はほおずきのような袋の中に、
黒い種子のようなものが入っている。
袋を破ってみると、袋そのものが粘着質になっていて、
中の黒い種子のようなものは球状でとても硬い。
この粘着質が洗剤の代わりとなる。
で、黒くて硬いのは種子で、羽根つきの羽根の先端につけられる
あの黒い硬いやつに使われているんだって。知らなかった。
意外な発見があった日曜日でした。