これからは理系の時代?

リーマンショックで激震が走った金融界。
外資ファンドに勤める人の話を伝え聞くところでは、
最近の金融は数学と物理の世界らしいですね。
金融工学と言われるほど、理系の世界なんだとか。
それで思い出したのが、
アメリカのMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)の
GM(ゼネラルマネージャー:スポーツのビジネスにおいては、
営業や選手補強などのチーム運営について最高の権限をもつ人)は、
理系の若者になっているってことだ。
アメリカでは20代後半でGMになった人も出ている。
日本のプロ野球球団でいうと、社長の次に偉い人ぐらいの地位だが、
そんな人が20代後半なのである。これは考えられないことだ。
かつては金融といえば、経済を学ぶことであった。
しかし、今では数学や物理を学んだ人が金融を担う。
大学の経済学部が文系というのが最初から間違っているのかもしれないが、
GMも数学や物理を学んだ人がなるのだとしたら、数学や物理の理論を
現実に生かす方法が開発されてきたということなのだろうか。
数学や物理や化学といった学問は、「そういう職業」に就く人だけが
必要な学問であって、普通に会社に勤めるには役立たないものと
考えられていた節がある。
でも、そうじゃないんだってことになってきた。
最近、メーカーの工場の効率的な仕事のやり方を、
デスクワークにも応用しようという動きがある。
工場の効率性というのは、まったく数字の世界で動いている。
デスクワークにも数字の論理が徐々に入ってきているわけだ。
これからは理系の時代なのだろうか。
小説も理系の人が書くようになって久しい。
「今の若者に受けるには、一文は50字以内にすべし」なんて、
統計と公式の世界になるかもね。
それはそれで、ちょっとおもしろいなと思ったりする。