OKの基準

今年は年間制作本数が例年の2倍近くになったのですが、
めちゃくちゃ忙しくてどうしようもない
という日々でもありませんでした。
やりゃあできるじゃんと思ったものの、
「自分でこういうものがつくりたい」という思いを
ちゃんと持って取り組んでいたかなと思うことも
今思えばあったと思います。
そのときは、期限までに終わらせることに必死で、
いわゆる「やっつけ」になっていたのではないかと。
本当に最前線でやっていると、「これでいい!」という
基準が自分でわからなくなってくるのです。
「これでいい!」と思っても、編集者や校正者から
「ダメ!」と言われることがあります。
そういわれると、それもそうだなあと思ってしまいます。
とにかく前に勧めようとするあまり、
OKの基準が低めになっているのではないか、
と思うときもあります。
でも、そのときは自分でいいと思ったのだから、
しょうがないのですが。
もっと「こういうものにしたい」という提案ができた本も
あったでしょう。
形にするだけが能じゃありません。
決められた期限のなかで、別の選択肢を模索してみる手間を
惜しんではいけませんよね。
そんなことを反省している、今日この頃なのです。