悪しき体質

出版業界というのは締め切りに対して厳しいように
思われているが、日刊や週刊は厳しくても、それ以外の媒体は
全然厳しくない。
ぼくのように単行本をつくっている人たちはゆる〜い。
平気で1、2日遅れる。
それを見越して印刷所も多少のサバをよんでいる。
他の業種で納品に遅れたらエライことですよ。
こういうところは出版業界の悪いところ。
あと、最初にお金の話をしないのもよくない。
「お願いしますよ」「いいですよ」で仕事がスタートする。
あとでちょっとトラブルになることもある。
これらは出版業界の悪しき体質ですね。
だから、私の場合、自分が仕事を受ける場合でも、
仕事を発注する場合でも、最初にできるだけお金と
スケジュールの話をするようにしている。
出版業界はなぜだか、変に「意気に感じてやる」みたいな
ところがある。
「最初からお金の話をするとしらける」そう思っている人が
多いかもしれない。
でも、あとでトラブルになるのは決まって
スケジュールとお金ですから、最初にしっかり決めたほうが
いいと思うのです。
スケジュールは厳しいけど、お金がいいからがんばってやる
ということもあるだろうし、その逆もあるでしょう。
悪しき体質は自分の周りから変えていきたいものです。