もう1か月前のことだけど、髪をかなり短く切った。
一目でそれとわかるレベルだ。
夏の盛りだったので、短くしようと思ったから。
でも、髪を切る側の人との意思疎通があまりうまくいかず、
ちょっと短くしすぎてしまった。
切って数週間経ったあと、仕事でたまに一緒に仕事をする
女性と会った。彼女は「髪が短くなりましたね」とのこと。
また、別の女性が久しぶりにうちの事務所にやってきて、
「あ、さっぱりしましたね、髪」というのです。
髪を切ったことに気づくのはいつも女性。
男性は気づかない。気づいても何も言わない。
たまに会う人はそれで会話の糸口を探すのかもしれない。
男は好きな女性の髪形ぐらいしか気がつかないが、
女性は好きでもない男の髪型に気づく。
これはたぶん古今東西の真実だと思う。
でも男性でもたまに外見を指して言ってくれることがある。
「疲れてるね」って。
「憑かれてるね」よりはいいけど、嬉しいものではない。
「顔色がよくない」とも言われる。
自分で健康だと思っているときによくそういわれる。
振り返って、自分が他人の外見をそれほど注意して見ている
だろうかと思う。
ほとんど注意など払っていない。よく会う人はなおさら。
ある高級ホテルの社長がいった。
「自分が健康に気をつけていないと、お客様の不健康には
気づきません」って。
自分が他人の外見に気がつかないのは、自分の外見に
無頓着になっているせいかもしれない。
感性というアンテナを全方向に向けて伸ばすことは不可能だけど、
たまには違うアンテナを伸ばして感じる時間もつくってみたい。