どんぐり銀行を知っていますか?

どんぐりを集めて、どんぐりの苗と交換しよう!


そういう活動をやってる自治体があります。
高知県の大川村や香川県高松市がやっています。
コナラ・アラカシ・ウバメガシ等のどんぐりは1D(どんぐり)
クヌギ・アベマキなどのどんぐりは10Dとなります。
年に1回利子がつき、100Dから苗木に交換してもらえます。
ただし、拾いすぎると森の動物たちの食糧を奪うことになるので、
一回の預け入れは3000Dまでと決まっています。
預け入れは都内だとジブリグッズが置いてある「どんぐり共和国」
などでできます。また、郵送でもできます。
預け入れると通帳がもらえるそうです。


なぜこんな活動をやっているかというと、大川村の森に木が少なく
なったために、森に降った雨をうまく吸収できなくなり、
ダムに水がたまらなくなってしまったからでした。
そのダムが早明浦(さめうら)ダムというのですが、
たびたび渇水して全国ニュースに出ましたね。
高松なんかでは断水したりしました。
ぼくが浪人していた年に、大渇水してたいへんだったようです。
香川大学に進学した人がそういっていました。
そういうわけで、早明浦ダムの上流に木を植えて水をためられるように
しようということです。
どんぐりをつくる木(落葉広葉樹)を植えることで、落ちた葉が微生物
によって分解され、昆虫など生物が多様になります。
昆虫などが通ると、孔隙という隙間がたくさんでき、
いわばスポンジの穴となって水分を保持します。
これを水源涵養といいます。水源涵養の機能を高めるために、
どんぐりを集めて木を植えようということなのです。


払い戻しとしてもらった苗は庭に植えてもいいし、
公園など公的な場所に許可をとって植えることもできるそうです。
どんぐりがたくさん落ちている秘密の場所を知ってるから、
預金して苗木をもらって、通勤途中の道端に植えてみようかな〜。