他人の勘違いはなぜおもしろいのか

すべらない話をひとつ。


自分の勘違いは恥ずかしいけど、
他人の勘違いはとてもおもしろい。


ある友人の話から。
以前、彼は映画館に「男たちの大和」を見に行った。
すぐ手前の席には20代半ばぐらいのカップルが座っている。
物語が佳境に入ってきたころ、女が男に尋ねる。
「ねえ、いつになったら穴が空くの?」
友人は「はあ?」と一瞬思った。
「あそこに穴はいつ空くの?」ってどういうこと?
彼氏「違うから、それ違うから…」


そう、彼女は「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画を見に来たものだと
思ってしまっていたわけだった。
彼女にしてみれば、「いつまで経っても宇宙に行かないし、
いつになったら戦艦の先っちょから波動砲を撃つのだろうか?
と思っていたのだッ!
いや、波動砲を撃つという知識もなかったかもしれないが、
記憶にあるヤマトの先っちょは穴があったはずだったのだろう。
残念ながら、「戦艦大和」は波動砲を撃てない。
しかも、あれは波動砲を撃つときに穴が空くものではなくて、
最初っから空いているものだよね。
そして、ヤマトはアメリカとは戦わないと思うぞッ!
波動砲があったらアメリカにも勝てたとオジサンは思うぞッ!
彼女は、彼氏の趣味に付き合わされて、精一杯に合わせた話を
したつもりだったに違いない。健気ではないか。
この話を聴いたら、松本零士は涙するかもしれない。
涙して、マッキーに対して振り上げた手を下ろすかもしれない。
というわけで、今年一番笑った話でした。
いや〜すべらんなあ。