「休みがあったら旅行に行きたい」という人

この時期になると、夏休みをとる人が出てくる。
どこぞのバラエティー番組の司会者は、夏休をきっちりと1週間とる。
「いいご身分だなあ」と思ってみるが、それが当然とも思う。
日本人はもうちょっと休んだほうがいいと思う。
日本人も欧米並みに夏休みを1か月とることはできると思う。
やればできると思うけど、やろうとしないんですよね。
やれば家族といる時間も増えて、晩婚化とか少子化
解消されるかもしれない。
でもね、できるのにそれをやらないのは、結局、


日本人が家族と過ごすことに価値を置いていないから


だと思いますね。
仕事がメインで、家族と過ごすのはサブだと考えている。
結局、仕事がしたいのだし、仕事のほうがある意味で楽だからでしょう。
「休みがあったら旅行に行きたい」という人は、
休みがあっても行かない人ですよね。
結局、家でゴロゴロしちゃうタイプです。
中高年にこういう人は多い。
「いやあ、貧乏ヒマなしですよ」
といって、忙しく振る舞う自分が好きなのです。
それぐらい働いていますよ、世の中から相手にされていますよ、
ということが言いたいのだと思います。
忙しい人ほど遊びもしっかりやりますし、
中途半端に時間をかけて仕事をする人ほど遊びません。
「みんなはあんなに仕事をしているのに、
自分だけ遊んでいていいのだろうか」と思ってしまうのです。
だから、日本の職場では一番先に帰る人が白い目で見られるような
雰囲気ができやすいのでしょう。
いまの30代後半から下の世代はこういう考えの人も多いのでしょうが、
40代半ば以上の人はこういう考えは理解できないかもしれません。
でも、ネットなどのツールが充実して、昔よりはるかに仕事は
省力化できるようになったはずなのに、
いまだに日本は長時間労働しています。
家に帰りたくない事情もあるのでしょうが、
家に帰りたくない事情をつくったのは本人かもしれません。
家族と過ごす時間も「生きる」ことのひとつだと思うのですが。
結局、日本は家族と過ごすことに価値を置いていない国なのです。
「家族」を大事にしない国なのでしょう。
今の政策を見ていたら、そう思ってもしかたありませんよね。
今年はいままでにない量の仕事をしていますが、
同時にいろんなところに遊びにも行っています。


「時間は絶対にある」


日々自分に言い聞かせている言葉です。