やり残した夏休みの宿題

もう7月も終わりである。
7月の次は8月である。
8月がくると、夏休みの宿題を思い出す。
今も昔も締め切り間際にならないと本気にならない。
7月中に半分を終わらせ、その後、8月28日まで
何もしないのが私の夏休の常だった。
毎日、ラジオ体操に通い、野山をかけまわり、川に入って遊んだ。
家に帰ってくるのは午後7時半ぐらいであった。
あのころ、もうちょっとまじめに勉強していれば、
いまもうちょっと楽だったのではないかと思ったりする。
中学生のときは、毎日部活があったと思うけど、
小学生のときは、ソフトボールをやっていたものの、
毎日練習があるはずはない。
毎日、何をやっていたのか不思議だ。
野山をかけまわり、川に入って遊んだことは覚えているが、
その詳細はきれいさっぱり忘れてしまった。
たぶん、いろんなことをやったのだと思うのだけど、
具体的なことは何一つ思い出せない。
子どもが大きくなって学校に通うようになったら、
一緒に夏休をやり直してみたい。
プールにいって、カブトムシを獲って、キャンプにいって、
海で泳いで、花火を見ながらスイカをほおばってみたい。
それも、強烈に思い出に残るようなことを。
それが私のやり残した夏の宿題です。