子供は最大の荷物か

同世代の数人で飲んでいるとき、誰かが言った

「子供は最大の荷物だ」と。


それから1週間後、外国人と結婚した漫画家のエッセイ
ダーリンは外国人with BABY』を読んでいたら、
夫のトニー氏が、最初は赤ちゃんが自分の子だと認識できず、
退院するとき、「ちょっと荷物が増えた」と感じたと書いてあった。
それを読んで、わが子が生まれた当初のことを思い出した。
まだ本当に皮膚も赤く、本当の赤ちゃんだった生後2か月ぐらいのころ、
その娘を抱いて3人でどこかの飲食店に入ったとき、
店員に何人かと聞かれ、「2名です」と答えたとき、
妻に「3人だよ」とたしなめられたことがあった。
トニー氏もおむつを何回か替えたり、お風呂に入れることで、
自分の子だと思えるようになっていったというが、
自分も最初は「ちょっとした荷物」ぐらいにしか思っていなかった
のかもしれないと思ったりした。


まだ子供を持たない人には「子供は最大の荷物」と思ってもしかたない。
私のように、子供をもった人だって、
最初は人としてみているか怪しいものだ。
「子供はお荷物」という人は、子どもが生まれると、自分の自由な生活が
いろいろと制限されるという考えがあるのだと思う。
そこで、自分の生活を振り返って、どういう制約があったかと考える。
まず、自分の自由な時間は減る。
(唯一の趣味といっていいぐらいの映画鑑賞数は激減した。
といっても、これは母親の比ではないが・・・)
そして・・・と考えて、それきり出てこない。
確かに子供を育てるのにはお金がかかる。
だが、荷物は配送業者に送ってもらうからお金がかかるのであって、
自分で運べばお金はかからない。自分が体を動かせばなんとかなる。
自分たちでしっかり教育すれば、
お金をかけなくてもしっかり育つと考えている。
重い荷物になるという考えだけで、子供をもつことにしり込み
しているなら、生んでみてはどうですかといいたい。
そして、親仲間になって、一緒に「親トーク」したい。