3勝2敗の人生哲学

プロ野球は開幕して3週間が経った。
見ていると、一流とそうでないものの差を学ばせられる。
プロ野球の優勝チームはだいたい勝率6割である。
対して、最下位チームはだいたい勝率4割である。
5戦3勝2敗すれば優勝、2勝3敗すれば最下位なのだ。
2勝2敗で迎えた第5戦をどうやって勝つか。
5試合の中で、勝つか負けるかという接戦が必ず1試合はある。
そこで勝負を分けるのは、1球だけ失投があったとか、
1つエラーしたとか、抜けそうな打球をギリギリのところで
アウトにしたとか、そういうプレーだ。
つまり、一流とそうでない人の差はそれだけなのだ。
優勝と最下位は紙一重なのだ。
(ただ、この1球のために、100球、1000球の練習をする
のがプロの世界でもある)
私はこのことを知ってから、とても気持ちが楽になった。
だから、早起きすると決めたとき、5日のウィークデーのうち、
3日できたらよしとする。あとの2日はできなくていい。
2日できて、2日できなかったあとの金曜日が勝負だ。
金曜日の朝、まだ眠っていたい自分と、
早起きしなければならない自分とが接戦を演じる。
あと5分、あと1分という、ギリギリのせめぎあい。
そこでどうやって自分に勝つか。
球際のボールに、精一杯腕を伸ばしてダイビングキャッチするように、
精一杯腕を伸ばして目覚まし時計を止める。
それで勝ったら、よしとする。2つの負けは振り返らない。
全部勝たなくていい。負けを折り込み済みで勝負する。
人生はプロ野球
負けたら終わりの高校野球ではないのだから。