顔見世行脚in岡山 前編

3日間の予定で、娘の顔を見せに、郷里・岡山まで行ってきた。
目的は両親、兄夫婦、甥、姪、祖母、親戚といった人たちに
娘・絢南の顔を見せることである。
彼女にとっては、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃん、
伯父さん、伯母さん、従兄弟、親戚のおじちゃん、おばちゃんらに
会いにいったということになる。
祖母は病院のため、子供たちは入れなかったが、
それでもひいおばあちゃん以外の人には会ったわけだ。
顔を覚えられたかな? それは無理か。


新横浜まで来るまでに行き、車を駐車場に入れたまま新幹線で出発。
考えたら、東京駅まで行くのに、往復で妻の分だけでも600円、
東京駅から新横浜駅分が500円安くなるので、往復で2000円。
駐車場は1400円×3日間だから、4200円である。
コスト的には倍ぐらいになったが、荷物を送るコストはなくなったし、
大きな荷物を抱えて駅を右往左往するより、かなり楽だった。
ガソリン代も安くなったことだし、まあいいかと思った。


最近の新幹線には多目的ルームというのがあって、
体調を崩した人が休んだり、授乳させたりできる。
あと、車椅子でも入れるトイレがあり、そこでおむつ交換もできる。
11号車だか12号車にはそういう設備があるので、
小さな子供がいる場合には重宝する。
まあ、私らなんかはまだいいほうで、岡山から東京に出てきてUターン
した人なんかはひどいですよ。
茨城の嫁さんのところに行くのに1日がかりというのだから。
もちろん、お金も結構かかる。
日本は道路にしろ、鉄道にしろ、船にしろ、輸送コストが
べらぼうに高くてどうにもなりません。
港湾、空港、道路をぜーんぶゼネコンと政治家が談合で、
ウハウハでつくって、それが輸送コストに跳ね返っている。
本当の話だけど、道路の天下り団体が受注した道路建設
実際の20倍のコストで受注しているという。
天下り団体は受注するだけ。下請けに丸投げして、ピンはねする。
実際につくるのは孫受けやひ孫受けで、そのときには現場で働いた
人の給料はスズメの涙になるのである。
そんな天下り企業が入らなければ、みんなハッピーなのにね。
自民党道路族が道路特定財源を温存したいわけですよ。
船なんか、東京から北海道に持っていくより、アメリカに持っていく
ほうが安いっていうんだから、どうにもなりません。


っとまあそんなことを思いつつ、車窓から外を眺めていると、
けっこうすぐに着いた。
今は新横浜―岡山は3時間で着いちゃうのだ。
(後編へつづく)