嫌なこともやろう

裁判員制度の5人に2人は、「たとえ義務でもやりたくない」と
考えている、というアンケート結果が出てました。
ぼくなんか、なんでも経験だと思うから、やってみたいと思う。
そういう気持ちで、アンケートの記事を見てみると、腹が立つ。
「やりたい」「義務だからやる」を合わせると、積極参加は20代が
最も率が高く、4人に3人になる。
30代、40代と、年齢が上がってくるにつれて、
「できればやりたくない」「義務でもやりたくない」の比率のほうが
高くなり、70代以上は60%近くが消極派だ。
ぼくはすごくがっかりした。
こういう社会行動には年配の人のほうが積極的だと思ったけど、違った。
もちろん、体力的な問題、時間的な問題などいろいろあろう。
育児や介護で参加しにくい面もあろう。
でも、そういう事情はみんな同じだと思う。
年をとってきて、嫌なことをできるだけしないようになるのが
老化現象なのだが、このアンケート結果には本当にがっかりだ。
ともあれ、全世代の40%の人がたとえ義務でも参加したくない
といっているのは、少ないと見るべきか、多いと見るべきか。
こんなもんか、とも思う。
厳罰化は世の中の流れだけど、そういうなら、被告人の将来を左右する
かもしれない、大変かもしれない判決に自分も参加すべきだろう。
「罪人は厳しく罰せよ、でもその判断は誰かやってね」
というのは、許されない。