友人と食事にいったとき、こんな話があった。
30代独身の彼は、
帰りに駅からコンビニの袋を下げて帰るのが、たまらなくイヤだ
というのである。
私は言った。
「マイバッグにすればいい」
え? そういうことじゃなくて?
独身でさびしいことの象徴であるからだという。
まあ、わかってたけど。
コンビニとツタヤ。
30代独身男性がこのふたつしか行かなくなったらおしまいだ
というのである。
だから、彼は休日に1週間分の食料を買い込む。
ただ、自分がさみしくならないためだけに。
そういうところを、世の女性は知っておいてほしい。
たいして意味はないが、ともかく知っておいてほしい。
私の左の薬指に指輪をしながら、1人分の食事を買いにいったときは
たしかにちょっとさびしかった。
あと、男性が羞恥するのは、ネギである。
ただのネギではない。
ビニール袋から突き出たネギ
である。
スーパーにいったとき、ネギを買った30代、40代の男性を
観察してみるといい。
そうすればあなたはネギを、昔の筋トレ機具のように両手で
ひん曲げている人を見つけることができるでしょう。
私はあのネギがかわいそうでたまらない。
一言でいうと、不憫である。
ネギに羞恥する男性がいることを、
世の女性はよーく知っておいてもらいたい。
たいして意味はないけれど。