まだ60代なのにもったいない

私のところにネタをもってきて、まとめてくれという60代の方がいる。
けっこうおもしろいネタなのだが、手書きの原稿で、かなり散漫に
書き散らしているから、まとまりがない。
ぼくのほうはできればお手伝いしたかったが、
別件がてんこ盛りだったため、お断りしていた。
せめてワープロに入力されたものだったら、
まだ手の施しようもあったのだろうけど、
書き起こすところからではとてもじゃないけどできない。
彼にパソコンで入力することを勧めたのだが、
頑としてはねつける。
「私はそういうのはできない」を繰り返す。
まだ60代半ばなのに、もったいない。
いまの世の中では70代、80代で立派にパソコンを使いこなして
いる人もたくさんいるというのに。
ぼくはまだ60代になっていないから、彼がパソコンを頑なに拒否する
心境がわからないのだけど、そんなに壁が高いのかなあと思う。
同じような年代の人がやっていたら、自分もできると思うのかなあ。
彼に対しては申し訳ないという思いと、歯がゆい思いの両方ある。
頭から拒否するのではなくて、ちょっとだけでも興味を持って
もらえたらなあと思った出来事でした。