ショー化する演説

いま、アメリカで大統領の予備選挙をやっている。
簡単に説明すると、アメリカは共和党民主党の二大政党制になっていて、
いまはブッシュが共和党の代表として、大統領の地位に就いている。
ブッシュは8年間務めた。で、その前はクリントンが8年間、
で、その前はパパ・ブッシュが4年間務めた。
共和党は保守で右寄り、民主党は中道やや左寄りである。
この両党の代表を決めるのが、予備選でいまやっているやつだ。
共和党はマケイン氏が有力、民主党オバマ氏とクリントン氏が
史上まれにみる激戦を繰り広げている。
私なんかはやっぱ平和主義者なんで、平和路線で行きそうな
オバマさんが大統領になるといいなあと思ったりする。
日本人はアメリカが大好きなので、人の国のリーダーの選挙なのに
大騒ぎする。日本はいろんな意味で、アメリカの影響を受けるからです。
そんな日本メディアで連日流される選挙の模様を見ていると、
おもしろい光景がある。
壇上に上がった候補者が演説をする。その後ろで、同じTシャツを着て
「フォー!!」と絶叫する民衆。あれはいったいなんなんですか。
聞けば、盛り上げ役としてエキストラみたいな人を雇っているのでは
ないかという話である。
確かにあれだけ盛り上がっている様子を見ると、
演説する人がいかにもすばらしいことを言っているように見える。
あれは、演説というショーなんではないか。
選挙に限らず、街頭でもよく演説やってますね。
アメリカの偉人には演説で名言がよく残っている。
演説は彼らの文化なんですね。
一方、日本の演説といえば、車の上に乗っての街頭演説です。
そもそも演説や集会をするようなオープンスペースがない。
やっぱり民主主義の権化のような国だけありますよ、アメリカは。
ただ、そうはいっても、ああいうところに集まるアメリカ人はごく一部。
多くは、日本と同じように無党派層で、
政治家の汚職にうんざりしていたりする。
オバマが勝つのか、クリントンが勝つのか。
どちらにせよ、いままでになく興味をかきたてられる話題です。