言動一致せよ

私が最も毛嫌いする人。
それは「口だけの人」です。
原稿や、居酒屋ではみんないいことを書くし、いいことを話すんです。
でも、「あんた、それ自分で実行してる?」と思う人もたまにいる。
誰しも他人のことは見えやすいし、自分のことは見えにくい。
立派なことを言った次の瞬間に、「自分はどうか?」と常に自分を
振り返っていないと、「口だけの人」になっていることに気づかないのだ。
いや、もちろんぼくだって言っていることとやっていることが
すべて一致しているかと言ったらそんな自信はない。
ただ、そうあろうとはしている。
もし、誰もが、何かをよくしようと考え、それについて発言し、
自らの生活を振り返ってみるなら、世の中はきっと明るくなるだろう。
昔の人は「口だけの人」を嫌ったし、恥ずかしいと思っていた。
ところが、いまは誰も恥ずかしいと思っていないようだし、
「それはそれ、これはこれ」が公然とまかり通っている。
こんなことは政治家の例を出すまでもない。
誰がどうあろうと、自分はできるだけ言動を一致させたいと思う。