最近、テレビドラマ、ＣＭなどでやたらと黒澤明の名前を見聞きする。
自宅で加入しているケーブルテレビで『荒野の用心棒』をやっていた
のですが、これも黒澤明特集の一貫でした。
もともとイーストウッド主演で、イタリア映画としてつくられたのですが、
黒澤監督の『用心棒』とあまりにも酷似していたので、
日本の制作会社が訴え、イタリアの制作会社が謝罪。
いまではこの映画が放映されるときには
「原案（原作）黒澤明」とクレジットされるようになったらしい。
観てみると、まあ、そりゃバレるわなというぐらいの
堂々のパクリようです。
というか、シチュエーションを西部劇にしただけで、
そのまんまのストーリーでした。
ただ、だからといってつまんないわけではなく、これはこれで作品として
完成度が高く、けっこうたのしんで観られました。
この作品でイーストウッドは一躍人気者になったらしい。
若き日の彼の勇姿を観たい人は多いのではないかな。
最後の決闘シーンでは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー３』の
元ネタになった場面があった。
そんなこんなで、いろんな楽しみ方ができる作品でもあります。
