リーダーは「We」で語れ!

サッカーのオシム監督。ラグビーのカーワン監督。
まったく違いますね、監督としてのタイプが。
発言を聞いていたらわかるのですが、両者の姿勢は、
オシムは「サッカーの先進国から日本に教えにきてやっている」で、
カーワンは「お互いに学んで一緒に強くなろう」である。
オシムはチームを「They」で語るが、カーワンは「We」で語る。
基本的にスタンスが違うのである。
強くなれればどっちでもいいのだが、ぼくが選手なら「We」で語る
リーダーについていきたいと思う。
会社でも学校でも何でもそうだが、同じ組織にいる人同士の人間関係は
「We」であってほしいのだ。
その点、オシム監督は選手を大人扱いしていない。実際、選手も子ども
なのかもしれない。ただ、上からの目線で「負けたのは選手に原因がある」
と突き放すのは弱いチームには必要な処置なのだろう。
まあ、私ならそういう人にはあまりついていきたくないけれど。
カーワンは選手を大人扱いし、「最後に責任を課すなら、
私のせいにしてくれ」という。リーダーはこうあるべき。
監督は、ゲームに勝ったら選手ががんばった、負けたら自分のせいと
言わなければならない。これは会社も同じ。
成熟した組織ほど、リーダーは「We」で語るべき。
そして、「負けたらおれのせいなのだから、思い切ってやれ」
と選手にはっきり伝えるべきなのだ。
この二人のリーダー像の違いは単に競技の違いなのかもしれないから、
もっとふたつの競技を学ぶことが必要かもしれない。