なんだかビジネス書のタイトルみたいで恐縮です。
言いたいのはつまりこういうことです。
「とっさの一言でどういう人か判断できる」
以前、私がトイレの個室のほうに並んでいると、
20歳ぐらいの男の子(当たり前)がやってきて、
開いた個室に入ろうとする。
私が「並んでいるんですけど」というと、
「ああ、そう・・・」といってトイレを出て行った。
「すみません」の一言もない。
また別の日、トイレの個室のほうで(こればっかで恐縮です)
用を足したあと、水を流そうとした瞬間、外のほうで
ガシャガシャと音がしてドアが開いたのです!
(ここのトイレはカギがなかった!)
開いたドアに向かって「入ってます!」と言うと、
オジサンは「ああ・・・」とだけ言った。
ノックをしなかったことを加えても、何かしら悪いなという
気持ちを表す言葉が必要だと思うが、このときもオジサンからは
何も言葉が聞けなかった。
流す前のブツを見せられることになったのだから、
「お前が謝れ」ということなのだろうか。
百貨店のドアを開けておいてあげても
「ありがとう」の言葉がない人は多い。
エレベーターのドアを押さえておいても何もない。
何か人に迷惑をかけたとき、あるいは誰かに何かをしてもらったとき
とっさのときに、「すみません」「ありがとう」を言わない人が目立つ。
「ありがとう」や「すみません」は1秒で言えるのに、
それを言わないだけでかなり印象は悪いですよね。
とっさのときの言動は、人の性根が一番よくわかる部分です。
そこには打算が働かないからです。
日々いろいろなものに感謝して生きている人は、
考えなくても「ありがとう」「すみません」が反射的に出てくる。
それが出ない人は日々の暮らし方に問題があるということでしょう。
あるいは打算がすぎる人でしょう。
もしかしたら、社会全体に問題があるのかもしれません。