ネットで自警する人たち

ネット上では掲示板やブログのコメント機能、ミクシィなんかで
いろんなところで人々が意見交換できるようになっている。
私などほとんど読むほうの専門ですね。
間違いを指摘するだけの書き込みや、嫌味を書いてくる、
あるいは一方的に非難するなんてことがある。
私は書き込みするときは、絶対に批判はしないことにしています。
映画や本のレビューについても、「自分がどう感じたか」を書くことにして、
批判やこき下ろすようなことは絶対に書きません。
理由は「相手に会ったことがないから」です。
実際に会ったこともない人の批判なんかできないですもん。
しかも深い議論は文章のやり取りだけでは絶対にうまくいかない。
うまくいかないというか、限界があると思ってます。
ITはそういう限界があるものを思って使わないと
思わぬ問題が発生することになると思います。
ITは万能ではないし、目的でもありません。
ツールです。目的を達するための道具ですから。


掲示板を見ていると、心ある利用者が独自にルール作りをしていますね。
「画像を張らない」とか、URLを書き込まないとか。
誹謗中傷や差別用語の類も同様に削除するなどして自警しているようです。
利用者が自らすすんでルールをつくり、見回りまでしている。
お金をもらっているわけではないのに、自分たちの楽しめる場を
確保しようとしてそういう行動をしている。
このことは、Jリーグのあるチームのサポーターが試合後にスタジアムの
周辺を掃除して帰ったり、サーファーたちが浜辺を掃除して帰るのと
似ている。ネットでもこうした動きが起こったのは必然でしょう。
自分たちが楽しむ場所を維持しようと、自然に行動に出るわけです。
これこそホントの民主主義ではないかと思います。
これからは国や役所になんでもやってもらう時代ではなくなった
ということなのかもしれません。