パチンコ店の半分がなくなる?

「パチンコ店の半分が潰れる」
そんな話を聞いて、「そりゃないだろ〜」と思っていた。
ところが、実際冗談ではなかったのです。
この6月末までにパチスロの機械は、もっと出玉の少ない機種に
交換しなければならない処置が下ったというのです。
つまり、よりギャンブル性の低いものにしなさいということ。
大きなお店になると、何百台と入れ替えしないといけないから、
多額の機械購入代金が発生する。だが、利益が上がるのはあとのことで、
減価償却にも限度があるから、資金繰りが悪化する。
さらに、出玉が少なくなるということは、
客足も遠のくので、売上げも減る。
資金ショートするお店が増えて、倒産件数が激増という流れになる。
私の読みでは、貸金業のグレーゾーン撤廃のニュースを見ていても、
自己破産する人を減らしたいのかなという政府の意図が読み取れる。
地方都市を見ていると、駅前の一等地にパチンコ店があり、
その横は消費者金融無人店舗が並んでいる。
パチンコにお金をつぎ込んだ人がお金を借りられるようにしてある。
消費者金融が入っているビルには、たとえば1Fがアコム、2Fがプロミス、
3Fが武富士という具合になっているが、あれはたとえばアコム
限度額まで借りてしまった人がプロミスですぐに借りられるように
しているのだという。
つまり、お金にルーズな人はとことんルーズなのだ。
中央競馬3連単など投票方式をたくさん開発して、いかにも
高額配当が出るようにして売り上げ増を狙っている。
最近は万馬券など当たり前。100万馬券というのもたまに出る。
競馬は基本的に土日しか開催してないけれど、いくらでもお金をつぎ込める。
ギャンブル性を低くしてもギャンブルにのめりこむ人はのめりこむ。
そうして借金に苦しむ人は自殺を考えるようになる。
その証拠に景気がよくなったといっても自殺者はそれほど減ってないのだ。
政府の姿勢は、元締めになっている官庁があるギャンブルは奨励し、
そうでないギャンブルは締め付けるというふうに見える。
職場の近くで飲んだあと、自宅の最寄り駅から歩いて自宅に
向かっていると、パチンコ店がさっそくパチスロ台を入れ替えていた。
あのパチンコ店はこの逆境を耐えることができるだろうか。