結果よりも過程を重視する

「日曜はサザエさんが始まるまでに家に帰る」
を家訓としている我が家であります。
先日、番組を見ていると、相変わらずカツオのテストの点数がうんぬんで
波平に怒られるという話をしていた。
それを見ていた細君が、
「もし子どもが30点取ってきたら怒る?」と聞いてくる。
波平なら有無を言わせず怒るのだが、それはあまりよくない。
勉強せずに、授業をろくに聴きもせずに30点だったら叱るが、
努力した末の30点だったら絶対に叱らない。
ある企業の社長さんに、どういうときに社員を怒るかと聞いたら
「できるのにやらなかったという、怠慢が見えたとき」と
きっぱりおっしゃった。
そのかわり、能力以上のことを期待しないというのだ。
結果が悪くても過程を重視することで、その後の成長があるからだ。
このことは、楽天の野村監督も言っていた。
「三振という結果だけ見て怒るから、選手は萎縮して怒られないように
三振しないようにと、当てることばかり考えるようになる。
しかし、自分の能力が相手より劣っている場合は、ヤマを張って、
勝負させる。三振しても勝負したのが見えたら、
『勝負したんだろ? それでいいんだ』と言ってやる」
そういうケースでは絶対に叱らないというのだ。
サントリーラグビー部の清宮監督も同じことをいう。
どうやら世の中の指導者たちは、結果よりも過程を
重視する傾向にあるようなのだ。
これは企業人にも十分通じると思う。
人を育てるときの秘訣である。