なぜ人はくだらないことを言いたがるのか

♪夢中で〜がーんばる君へ〜エールをー
「俺の作詞作曲!」
「完全パクリじゃん!」
そんな会話を家でワイフと交わしているそそくさです。
(何言ってんだと思うかもしれませんが、安心してください。
あとでちゃんとつながるから)


先日、深夜のテレビで、性同一性障害カップルと、その相談を受ける
精神科医の話を見ました。
そのカップルは、「体は男、心は女」という人と
「体は女、心は男」という人で、生活をともにしている。
現行の法制度でも結婚に支障はない。
子どもをつくりたいのだが、元男のほうは睾丸を取っているから
生殖機能はない。でも、どうしても子どもが欲しいのだという。
彼らの相談を聞く精神科医は、ダイビングと筋トレが趣味なのだという。
つまりこういうことだ。
言葉を使って仕事をするから、休日は全く言葉の必要としない海の中で
過ごしてバランスを取るということ。
頭ばかり使って仕事をするから、仕事の合間に体を動かすことで
心と体のバランスを取るということ。
性同一性障害カップルのような重い相談を受けるためには、
自分も心身が健康でなければならないから、バランスをとる方法を
自ら見出しているということなのだと思う。


で、最初の話に戻ると、日々仕事をしていると、難しいことばかりに
直面する。責任もあるし、「大人の」決断を迫られることもある。
そうやって家に帰ったら、くだらないこのひとつも言ってみたくなる。
バランスを取っているわけです。
世に言う「おやじギャグ」の類もそういうことではないかと思う。
眉間にシワを寄せてばかりではもたないから、
下らないことを言ってみて、「俺ってホントはこんなレベル」と
自分で自分を安心させている。バランスを取っている。
あなたにも身に覚えがありませんか?