意外なストレス解消法

いまボケ防止の本をつくっています。
いろんな参考文献を読んでいると、新しいことは
脳の活性化にいいということが書いてある。
先日、ある八百屋でキャベツを一玉150円で買ったのだが、
そのとき200円を、オーバー60歳と思しき店のおばちゃんに
手渡した。すると、おばちゃんはあろうことか、
「はいちょうど……じゃなかった50円のおつりね。あはは」
と言って笑っているのである。
自分で間違えて、自分でつっこみを入れて豪快に笑っているのである。
なんで、八百屋のおばちゃんというのは元気なのであろうか。
考えてみれば、魚屋のおばちゃんもそうだ。
乾物屋の主人も元気な人が多い。
酒屋の人はあんまり元気ではないような気がするが、
なんにせよ、共通しているのは


忙しい店の人ほど元気である


ということと


初めての人と会うことが多い人ほど元気である


ということ。
確かに忙しいときほどテンションが上がってくる。
多くのことを効率的にやろうとするから、頭の回転数があがってくる。
また、店頭にいると初めての人と多く会う。
初めての人というのはある程度の緊張状態を生むから、脳が活性化する。
元気でいるときは、脳も元気な状態だと思うのだが、忙しい状態と
初めての状態がもたらす効果が人を元気にするのだ。
逆にいうと、ヒマな状態といつも同じ人と会ってばかりいると、
脳が怠けてしまっている状態になっているということだ。
ストレスとかも、脳が停滞している状態が生み出すものかもしれない。
実は「忙しい状態」と「初めての経験」で
ストレス解消になるかもしれない。
あの八百屋のおばちゃんはストレスがたまっているようには
とても見えなかったのであった。