山のカフェ

GWも残り二日となったので、まあ最後ぐらいはどこかに行こうと
いうことで、なんやらの一つ覚えでまた八ヶ岳に行ってきました。
妻のつわりも一進一退という感じで、日によって非常に疲れ
やすかったり、だるかったりして、一日中横になっていることが
あったりしますから、旅行は賭けだったのですが、
なんとか平気だったようです。
八ヶ岳は、山梨県と長野県にまたがる山岳地域のことで、
赤岳を最高峰として3000メートル弱の峰が連なっています。
昔からこの地方では、富士山との背比べの話が伝えられています。
太古は八ヶ岳のほうが高い山だったというのです。
山の神様が富士山と八ヶ岳に「とい」を通して水を流したところ、
富士山のほうに流れていったというのです。
怒った富士山は八ヶ岳を「足」で蹴飛ばしたので、
八ヶ岳が「八つ」に裂けてしまったのです。
こういう話は地域の人たちが「おらんとこのほうがでかい山」と
いう気持ちから伝えられてきたものでしょう。
結構有名な話のようで、ネットで検索すると似たような話を含め
たくさん出てきます。
そういうわけで、清里駅を中心とした地帯で一泊二日遊んできました。
6日は雨だったので、甲斐大泉駅に近い森の中のカフェで
コーヒーを飲んできました。
マスターは60歳オーバーと思しき男性。
聞けば一昨年前からこの店をはじめたとか。
なぜか白衣をきてコーヒーを入れる。
湯をわかし、ドリップ皿に注ぎ込む様子は何かの実験をしているようだ。
どこかの化学メーカーにいた技術者かもしれぬ。
それまでやっていた仕事をやめて、
カフェをやっているのは間違いないところでしょうが、
飲んだコーヒーが非常においしかったので、
どんな仕事をしていたのか気になるところです。
あと、30年ぐらいしたらこういう生き方もいいなあと思いました。
……
と、ここまで書いたとこで、カフェの名前を思い出した。
「カフェOTONO」です。ネットで検索すると、
京都の老舗コーヒー店である「イノダコーヒ」で40年以上
勤め上げてきたご主人が独立したとのことです。
コーヒーを極めてきた方だったのですね。
う〜ん、そう思うとあれだけの味を出すのは大変なのでしょう。
みなさんも機会があればぜひどうぞ。