あずさ2号は朝か夜か

「あずさ2号の<8時ちょうど>って朝? それとも夜?」
突然、友人からの電話でそんなことを聞かれたのですが、
そういえば、考えたことなかったと思って、考えてみました。
歌詞全体を載せると著作権法にひっかかるので、
知りたい人はネットで調べてみてほしいのですが、
この歌の中の主人公は、新宿から信州方面に8時ちょうどの
あずさ2号で恋人を忘れるために旅に出ます。
旅に出るのですから、朝8時だろうと思いました。
別れ話が深夜にまとまり、やけっぱちになって眠れぬ夜を過ごし、
朝に都会を出るイメージです。
この主人公は男とも女ともわかりません。
あとで気づいたのですが、「あなたの知らない人とふたりで」旅に
出ているので、女性でしょう。
こういう発想ができるのは女性しかありえません。
主人公は女性、恋人を忘れるために旅に出るのに、朝に出るか、夜に
出るか? あなたならどっちにしますか。
私は最初、朝だと思ったのですが、あとで夜ではないかと思い直しました。
「あなたと知らないふたり」で行くのですから、朝だと健全すぎます。
傷心の旅なのですから、健全であるはずがない。
すると、夜ということになります。
しかし、歌詞をよく読んでみると、
「あなたを待って 私は季節に取り残された」
と言っています。
つまり、恋人のことは好きなのだけれど、一緒になれない事情がある。
だから、別れがつらいということなのだと考えれば、
やはり朝ということになるのかもしれません。
しばらくして友人からのメール。
「あずさ2号は朝なんだって。鉄道員からの情報」とのこと。
でもね、この歌が発表されたのは昭和52年です。
ということは、そのころのダイヤは今とは違うかもしれない。
ちなみに今はあずさ2号は存在しないそうです。