ビッグ

トム・ハンクス主演のラブコメディーです。
といっても、彼が演じるのは少年なのです。
13歳の少年が「大きくなりたい」と願ったところ、体だけ30歳に
なってしまったというわけ。
子供の心を生かしておもちゃメーカーに就職した彼は、
出世街道をひた走り、そのうち恋も……という展開です。
「そうそう、子供ってそういうことやるよね」というのを
トムが大真面目に演じるところが笑いのツボになっています。
1988年のニューヨークが舞台になっていますが、
このころのNYはまだ「子供たちだけで行ってはいけないところ」
みたいな雰囲気です。
あやしげな人たちがたくさんいて、発砲事件が起こるようなイメージです。
自分が行ったNYはまったくそうではなかっただけに、
それだけあの街が変貌したのがわかります。
ステップでピアノを奏でるシーンはあまりにも有名。
ああいうおもちゃがあったらぜひやってみたい(すぐ飽きると思うけど)。
体は大人でも心は無邪気で子供のまんまの主人公を見て、
「いまのぼくとあんま変わんないな」と思ってしまったのでした。