アメリカの歴史を勉強する

新婚旅行でアメリカに行くので、ちょっとでもよく知っていた
ほうがいいと思い、本を買って少し勉強することにした。
『この一冊でアメリカの歴史がわかる!』 猿谷要著 三笠書房
という本です。
アメリカの歴史上の人物が魅力的に書かれていて
なかなかおもしろく読める本です。
まえがきにこう書かれている。
コロンブスというと、必ず新大陸発見という言葉が思い浮かぶ。
それを日本にあてはめるなら、『1543年、日本、ポルトガル人に
よって発見される』となる。だが、日本では『天文12年、ポルトガル
人が種子島漂着』ではないか。これまで長い間、こうした間違いを
放置してきた。その歴史観の修正をしたい」
日本が明治の開国以来、欧米の歴史観に自らを組み込んで、アメリカの
歴史もその基軸の中で捉えていたから、こうした錯覚が起こる。
先住アメリカ人たちが文字をもたなかったこともある。
けれど、アメリカ人たちがいう民主主義と自由は、
こうした先住アメリカ人の少なからぬ犠牲の上に成り立っている。
アフリカ系アメリカ人についても同じことが言える。
そんなことがわかってはじめて、日本の立場も見えてくる
というものだろう。
なかなかよい本に出合った。旅行してこの本を読了すれば、
少しはわかった気になれるかもしれない。