時代をつかむキーワード

職業的に扱っているネタは結構、その時代の象徴的なものが
バーッと入ってくるときがあるんですよね。
時代の要請というか、そういうものが感じられます。
いま、いろんな人に取材などしていても、
「資本主義の限界」「物質ではなく、心の豊かさ」「幸せとは?」
といった言葉、テーマが必ずと言っていいほど出てきます。
耳にする事件や出来事がそれを想起させるようになっているんでしょう。
誰もがおかしいと思っていながら、誰にも止められない。
これほどやるせないことはないです。
なんのことかというと、野菜の廃棄のことです。
あれこそ、資本主義が自然の摂理と相容れないことの、最も端的な例
ではないでしょうかね。
食料の自給率は日本は40%程度、穀物でも70%。
それなのに、いっぱいとれたら農家の人は悲しまなきゃなんない。
どう考えても理にかなっていないですよね。
わかっている。それはみんなわかっているけれど、誰にも止められない。
資本主義は毎日修正されているとはいうけれど、
誰も解決策を考えつくことができない。
資本主義に飲み込まれないで生きる生き方は、現実的ではないし……。
どうしたらいいのでしょう。
しばし考え込んでしまって動けなくなる今日この頃なのでした。