森のラーメン

山はやはりいいです。
通算10回目となる八ヶ岳詣でに行ってきました。
いつもの公共の宿に3日の夕方に入りました。
当日はお風呂に入って寝るだけ。
ご飯は乾麺です(泣き)
結婚式がせまってますからね、節約せねばなりません。
翌日、天女山で展望台にのぼったあと、
近くのクリスタルラインという道を通って、清里の東の塩川ダム
のほうまで足を伸ばしてみました。
清里駅の観光案内所の親切なおばさまが、クリスタルライン
パンフレットをくれた。
そこには美しい風景の中に走る一本の道が撮影されていて、
いかにも優雅に走れそうな道だった。
んがッ! なんである。
どうみても旧林道ですよ、これは。
どこがクリスタルなのか、さっきのおばさまに釈明していただきたい。
途中ゲートがあったから、もとは林道で一般には開放されて
いなかったのだろう。だから、道は整備されていない。
草は生え放題、対向車が来るとぎりぎりすれ違えるかどうかだ。
そんな道をひた走っていると、黒い下地に白い文字の看板が出現。
「森のラーメン イノシシ」
とだけ書いてある。
なんなんだ、イノシシラーメンなのか。
ラーメンブログを書いている(ウソです)私としては、
ラーメンと言われて黙っているわけにはいかない。
とりあえず、黙殺して走っていると、今度は
「森のラーメン 高須 日曜日だけ営業」
と書かれてある。
それで生活が成り立つのかッ! とさらに興味をそそられる。
今日は土曜日。残念だなあといいながら、渓谷で紅葉の写真を撮り、
近くのダムをぐるっと一周して、もと来た道を帰ろうとした。
すると、また同じような看板が出現。
「森のラーメン →」との案内看板。
道が分岐するところには必ず矢印が出してある。
周りはもう山しかない。いや、森と林もあるが。
「もうちょっとですよ」
「あと少し」などの看板。
なんてマメな店長なんだ。
「こんな山奥まで来ていただき、ありがとうございます。
あと400メートルです」
「まだ行くと決めたわけじゃないやい!」と突っ込むぼく。
ほどなくして山小屋が見えてきた。
誰か人がいる。
男が一人、ラーメンをすすっている。
今日は土曜だが、やっているらしい。
鋭い眼光でにらむ男。
見て見ぬフリをして、通り過ぎるぼく。
かくして、本当に森のラーメンはあったのだ!(川口探検隊風)
本当に森の奥の奥に、そのラーメン屋はあった。
実はこのラーメン屋さんの店主は、甲府かどっかの市街地で
平日は普通にラーメン店を営業しているのだそうだ。
土日だけ、山にこもり、ラーメンをつくっているらしい。
家に帰って「森のラーメン 高須」で調べると、
いくつかのブログがヒットして、そんなことが書いてあった。
それにしても、一見さんが入るにしては、勇気のいりすぎる店であった。
ただ、ブログの写真を見る限りおいしそうではある。
値段がまた550円と格安である。
次回は必ず行って食べてみるつもりだ。