ライターという仕事

ライターの仕事は非人間的な、過酷な職業であると思われている。
自分自身はそんな環境ではまったくないのだが、そういう話を
周囲からよく聞くから、自分がちょっとヒマになると不安になる。
深夜まで仕事をしていないと、仕事をしていないような気になる。
これはいけないと思って、ハッとする。
長い時間やればやったような気になるというのは、
悪いサラリーマンの典型ですものね。
なんか、仕事をやった気になっているのに気づいて、
おそろしいことがあるんですよ。
赤字を入れないではいられない、というような……。
それは本当に必要な作業なのか、わからなくなってくるんです。
なんでこの作業をやるのか、そういうのをいちいち意識してないと
すぐに自分を見失ってしまいます。
ともかく、長い時間やったら仕事をしたと思うのだけはやめにしたい。
でも、「自分はこれでエエんか?」という問いも常に
心に持っておきたいとも思う。
そのへんのバランスをとって一本橋の上を渡っていきたい。