五輪の開閉会式が好き

ぼくはオリンピックの開会式とか閉会式を見るのが好きなんですね。
今回はどっちもじっくり見る余裕がなかったけれど、
いつもはじっくり最初から最後まで見る。
なぜかというと、世界中の人種を2時間で見ることができるからだ。
整列の仕方、歩き方、手の振り方、表情……どれをとってもその国の
人にしかないであろう個性が見てとれる。
そんな開会式、閉会式を見ていると、なんとなくジワッと泣けてくる。
「なんでこの人たちはここに集まったのだろう」と思う。
整列の仕方、歩き方、手の振り方、表情まで、これだけ何から何まで
違うのに、なぜ同じルールで、同じ競技をやることができるのだろう。
ぼくは「なぜ戦争が起きるのだろう」という素朴な疑問と同じような
感覚で、オリンピックに世界中の人たちが集まることが
不思議に思えてしかたない。
世界中の人が何かに向かって、同じルールで一緒に何かをすることが、
スポーツ以外でもひょっとしたら可能なのではないかと、ぼくは考える。
オリンピックの開閉会式を見ていると、世界は捨てたものではない
と思えてくる。
やればできるんだということを、世界中の人たちは五輪の開閉会式を
見て考えるのではないだろうか。
そんな希望をくれたオリンピック選手たちに、「お疲れさま」。