当世、ももひき事情

当然のような顔をされると、そういうものかと思うのだが、
果たして本当にそうなのだろうか?
真偽のほどが、堀江メールと同じくらい気になるのが
「若者のももひき事情」だ。
ある27歳男性が「ぼくはこういうのをはいているんですよ」と
言ってズボンのすそをまくりあげた。
そうなのだ、冬になると中年男性から熱い視線を浴びる、
あの「ももひき」なのだ
ももひきは欧米でも「MOMOHIKI」として重宝されているとか
いないとか聞いている。
私より3つも年下男性がそういうアイテムを重用しているとは
ついぞ知らなかった。
彼に言わせると、「ぼくの友だちもみんなはいてますよ」とのこと。
「みんな」とはいったい誰なのか。
ある女性の弟(26歳)も愛用しているとのことで、女性も
「そんなの普通だよ」という。
ああ、知らなかった。
女性にも「ババシャツ」と呼ばれる防寒の肌着を着ている人が
増えてきたらしいことは風のウワサで聞いてはいた。
だが、若年男性にもこうした風潮が流布されていたことは
驚きに値するものだった。
もっとも、彼らがはくのは綿100%の「モモヒキ」ではなく、
もっとオシャレなやつなんだとか。これこそ「MOMOHIKI」と
言っていいものかもしれない。
わたしにはまったく防寒対策の考え方がなかった。ましてやももひき
という選択肢は頭の片隅にもなかった。
27歳男性も「騙されたと思ってはいてみてください。暖かいですから」
という。なんでそんなにごり押しするのか。
見えないところのオシャレが本当のオシャレではなかったのか。
どうしたんだ、ニッポン男児よ。
わたしは悲しい。こういう貧弱な男が増えたことが。
昔のサムライは「武士は寒くてもモモヒキをはかないものだ」という
意味の「武士は食わねど高楊枝」と言ったものだ。(ウソです)
まあいい。
わたしは意地でもももひきなどはかない。ウォームビズと言われようが
凍えて泣きそうになっても、絶対に、ネバー、はかない。
そういう男性について女性はどう思うのか。
ももひきを愛用している男性からもいろいろ意見を聞きたい。