食べ物に対する執着

欲はあまりあるほうだとは言えないが、金銭欲、物欲、出世欲、性欲、
食欲のうち、最もないのは物欲だと思うが、その次にないのは
「うまいものを食べたい」という意味での食欲です。
「うまいものでも食べたいね〜」気分にはあまりならない。
平日の昼食に至っては食欲というよりも、エネルギー補給としての
「作業」でしかない。
幸せにもこれまで食べ物に困ったことはない。そういう時代に、
そういう国に生まれた幸運を感謝するしかないが、だからと言って
「一生に一度はこれを食べてみたい」というものがないのも
つまらないような気がする。
昔の人はそういうのがあった。大人になって「バナナを死ぬほど食べる
のだ」とか、「ケーキを切らないで食べたい」とか。
でも、それができるような歳になると、それをやることがどんなに
あほらしいことかわかって、しないようになる。
話が逸れた。
要は食事について、あまりこだわりがないということが言いたい。
外で食べるものは同じものが多くなりがちなので、自分でつくる。
自分でつくるのが一番うまい。
なぜなら、「自分が好きなようにつくるから」
なぜなら、「自分が好きなだけつくるから」
なぜなら、「毎回味が違うから」
毎回味の違うモノを、自分の好きなように、好きな量だけ
食べられるのだ。これを幸せと言わずしてなんと言おう。