年をとるほど不幸になる?

「30代、専業主婦が一番幸福」
という見出しの記事が出た日がありましたね。
大学教授が行ったアンケートによると、そうらしいんです。
「いや、ぼくらのような20〜30代前半までの独身男性が
最も幸福だ」と言った20代後半男性もいた。
ある程度お金もあれば、女性ほど「結婚していない」ことに
とらわれないで生きられるから、というのだ。
うーむ、一理あるかもしれないな。
でもって、欧米の場合は年をとるほど幸福感が増すのに比べ、
日本は年をとるほど不幸感が増すこともデータで示されてました。
これは日本が高齢者に対して冷たいということと、
宗教を信仰する人の率が比較的低いからだと個人的には思う。
日本では、歳を取ることは多くの場合、マイナスイメージで語られ、
「よぼよぼになってまで生きていたくない」などと
思い切ったことをいう若者までいる。
誰が最も幸福感が強いかということより、こっちのほうが気にかかる。
信仰がなくても幸福でいられるはずだが、世間の冷たさだけは
自分の努力だけでは覆せないものがある。
それとも、日本はそれほど高齢者に冷たいわけではなく、
高齢者が将来について必要以上に悲観しているだけなのか。
何にせよ、年をとるほど幸福に感じる人が少なくなっているのだけは
事実なようで、冒頭の記事を読んで暗い気持ちになった。