映画『マルコムX』で差別について考えた

映画『マルコムⅩ』を見た。実は、『ガンジー』と立て続けに見た。
この2本、テーマが重いですよ。つくづく自分が平和な国に
生まれたんだなと思ってしまいますね。
マルコムXは自らが黒人で、黒人差別に敢然と立ち向かい、
仲間の黒人たちに立てと言い続けた人であった。
途中、何人もの人に裏切られるわけだけど、回教徒(ムスリム)と
なって人々を啓蒙していく。
宗教って心の平穏をもたらすためのものだから、
彼が救われたのが本当の宗教の価値なのだと思う。
自分とは相容れない人たちから脅され、命を狙われるわけだけど、
それでもひるまず志を貫き通し続ける。たいした人物だ。
この映画で考えたのは、「差別は、差別する側の心の問題と、
差別される側の心の問題とがある」ということだ。
一度、両端に別れてしまうと、また友人としてやっていくのは
難しいことなのかもしれない。
それならそれで、その状況を受け入れつつ、どうすれば
うまくやっていくかを考えるほうがいいのかもしれない。