庶民感覚

一生懸命にビール会社がつくった第3のビール増税されて、
元の「本物ビール」のほうは減税されるんですってね。
発泡酒が出たときに増税したんで、ビール会社は第3のビール
つくったのに、それにも増税しようっていうんですね。
発泡酒増税したら、税収が増えるかと思ったら
増えなかった。
なぜか?
みんな安いから発泡酒を飲んでただけだったからです。
高くなったから買わなくなった。で、結局、税収も増えなかった。
政府の税制調査会に庶民感覚がなかったからではないのですか。
ぼくはこの庶民感覚というのは非常に大切だと思う。
サラリーマン週刊誌にマンガを書いている漫画家さんは、
必ず職場まで電車に乗るという。
そこで見たサラリーマンをネタにするのだ。
お笑い芸人は大御所になるとおもしろくなくなる。
話すネタが庶民感覚ではない。
たぶん、車だけで移動しているからだろう。
そういうのがわかると、自分たちの感覚と離れてるなと思えて
共感できないんですよ。
おもしろいと思える人は、やっぱり電車に乗り、町に出て
そこらのお店でメシを食べている。
「偉くなって黒塗りの車で送り迎えされるようになったら、
政治家は終わりだ」とある政治家が以前言っていました。
なるほどなあと今なら実感できるのです。