行動するのが先 

ボランティアについて私の周囲にいる人たちと
ちょっと話したことがあった。
ボランティアをする人はどういう意識でやっているんだろうか。
誰かの役に立ちたいとか、自分が自信を持てるようになるためとか、
いろいろ目的はあるだろう。
二元論では乱暴だと思うが、他者のためか、人間のためか、
という選択肢で大別できる。
お金を得ることのないことがボランティアの基本だ。
外国ではどうか知らないが、日本ではお金を得るわけではないのに
労力を差し出す、このボランティアの精神は尊いものと
して受け取られている。だから、ボランティアをする人の中には
自分のためだという人もいる。
私の考えはこうだ。
「それをすることで何か状況がよくなり、自分が参加できるスペースが
あり、自分の生活を脅かすことのない範囲で自分の時間と労力を
差し出せる機会があるのなら、他者のためとか、自分のためではなく、
ボランティアか、そうでないかに関わらず、ただ自分の気持ちとして
参加したい」ということ。
何かはじめようとするとき、それをしたことで他にどのような影響が
及ぶかを十分配慮しつつ、自分でよかれと思うことをやるのみだ。
何かやる前から、これをやると偽善者と思われるのではないかとか、
カッコつけていると思われはしないかと考えを巡らさないほうがいい。
大事なことは行動することだ。
何かやったことで、何か状況が変わるということだ。
人はなぜやるかが大事だという。
違うと思う。理由などなんでもいい。
やった先になぜやるかが見えてくることが、この世の中には多くある。
やりたいことが見つからないというが、まずやって、
それが天職と思えるほどの仕事を見つける人が多くいる。
それと同じことで、ボランティアの精神についてあれこれ考えるより、
やることが大切だ。
不言実行、有言実行、どちらでもいい。
ボランティアと銘打たれたことでなくてもいい、募金することでも、
電車で席を譲るだけでもいい。
あれこれ考えてやらないよりは、何かをやることだ。