日本の会社の考え方

日本の会社って、もちろんずっと商業的なことは行われてきたけれど、
会社は創業者のものだった。それでずっとやってきた。
んで、明治以降になって欧米的な株式会社というシステムを
導入してきた。
20年ぐらいまではまだ日本式の株式会社だったんだけど、
交通・通信機関の発達で、グローバルな社会になり、
日本の株式会社の形態も様変わりしてきた。
株式会社の会計も欧米に揃えようということで、
四半期決算が普通になったりした。
株の売買をめぐるM&Aの動きを見ていると、
そういう「会社に対する捉えかたの違い」のねじれが
生じているような気がする。
日本はずっと会社は創業者のものという考え方だったが、
株式会社では会社は株主のものだ。
もうひとつ言えば、日本はずっと会社は会社員のものでもあった。
会社員は会社という運命共同体に集まった構成員であり、
会社員と会社は一蓮托生だった。
それが日本の慣習であり、日本人の気質だった。
世界基準に合わせつつ、日本式の会社を
もう一度構築することはできないだろうか。