職業としての台風リポーターを考える 

大変な職業っていろいろあるけど、あれは大変ですね。
台風のリポーター。
別名「台風で荒れ狂う海辺に行って、ヒステリックに叫ぶ人」だ。
各放送局の記者やディレクター、リポーターさんらが
台風のリポートをしているのだと推測している。
たぶん、「おい、そこのわけーの、台風のリポート行ってこい。
若いときは誰でも一度は経験しとかなきゃな」
などと言われてかりだされているのだろう。
大波にさらわれやしないかと見ているこっちが心配になる。
あれって人が行ってリポートする必要があるのか。
おそらく、リポーターのテンションによって臨場感を出すのが
台風リポートの核心だと思われる。
ヒステリックな叫び具合や、そのテンションの上がり具合は
台風の大きさ、強さに比例するものと視聴者は思うからだ。
だから視聴者は「すげーな」と、台風の威力に感嘆することができる。
そもそも人々は自分が被害に遭わない限り、台風とか地震とかが
大好きなのだ。増水した川を見に行ったり、地割れした道路なんかを
見に行きたいものなのだ。
みんな自然の威力に感嘆したいのだ。
だから台風リポートというエンターテイメントが成立する。
そう、あれはエンターテイメントなのだ。
とはいえ、台風はエンターテイメントで成立する程度の規模の
ものであってほしいが。